ボツリヌス毒素(ボトックス®)療法を目的とした専門外来です。ボトックス®は、ボツリヌス菌ではなく、その菌から出されるタンパク質であるA型ボツリヌス毒素を注射します。
保険適応疾患
- 顔面けいれん
顔面表情筋が発作性、反復性かつ不随意に収縮する疾患です。口元・まぶたがぴくぴくしたり、目が勝手に閉じてしまうことなどが症状として起きてきます。 - 痙性斜頸
首や肩の周りにある筋肉に強い緊張が起こり、頭の位置がまっすぐではなくなってしまう病気です。 顔がまっすぐ向けない、頭がふるえる・前後に倒れる、首や頭を動かしにくいなどの症状が出ることがあります。 - 上下肢の痙縮・拘縮
脳梗塞などの後遺症で出現することが多い。手指が握ったまま、 肘が曲がったまま、つま先が伸びきったまま筋肉が固まり、関節の運動制限をきたします。そういった痙縮・拘縮は日常生活や周囲の方の介護生活に支障が生じます。 - 重度の腋窩多汗症
重度の腋窩多汗症は、匂い等で日常生活に支障をきたします。
受診の流れ
予約制ですので、事前にウェブもしくは電話にて予約を取っていただけますようよろしくお願いいたします。
費用
ボツリヌス療法は保険が適応されますが、投与量や自己負担の割合によって金額が異なります。身体障害者手帳の受給者証をお持ちの方で、現在医療費が無料の方は、自己負担がありません。
上下肢の痙縮を対象とした場合、3割負担で約70,000円~100,000円、1割付負担で約20,000円~40,000円となります。
また、ボツリヌス療法の持続期間は通常3~4か月なので、年に2・3回ボツリヌス療法を行うことが必要な場合があります。治療間隔や治療回数は個人差がありますので、医師と相談して決めていきます。