在宅酸素療法(HOT)とは
肺や心臓の病気のために血液中の酸素濃度が低い方がいます。在宅酸素療法(HOT)により、ご自宅や外出した際にも酸素吸入を続けることができます。
<在宅酸素療法(HOT)が適応される疾患>
- 慢性呼吸不全 – COPD(肺気腫や慢性気管支炎)、間質性肺炎、肺結核後遺症、肺がんなど
- 肺高血圧症
- 慢性心不全 – 虚血性心疾患、特発性拡張型心筋症、弁膜症(僧帽弁・大動脈弁閉鎖不全症など)など
- チアノーゼ型先天性心疾患
上記疾患のために、血液中の酸素濃度が特に低い方、日常生活動作が制限されている方が適応となります。
<どのように行われるのか>
ご自宅に酸素濃縮装置を設置します。酸素濃縮装置は室内の空気から酸素を作り出します。酸素濃縮装置や携帯用 酸素ボンベにカニューラという細いチューブを接続し、もう一方を鼻にかけて酸素を吸入します。
※携帯用酸素ボンベに呼吸同調器をつけると、呼吸に合わせて酸素が出てくるようになり、ボンベ内の酸素が長持ちします。
<使用上の注意点>
- ストーブ、ガスコンロ、ろうそくなどの火気からは2m以上離れてください。酸素のために炎が大きくなり、あぶないからです。酸素吸入をしながらの喫煙は絶対にやめてください。
- 酸素流量は勝手に変更しないでください。呼吸が苦しい場合は『かかりつけ医』に必ず相談してください。
- 1ヶ月に1回『かかりつけ医』を必ず受診し、診察を受けてください。通院できない方は、訪問診療を受けてください。